レシプロコンプレッサ:定期点検と整備項目
定期点検基準表
- コンプレッサの性能・寿命を維持し、永く良い状態でお使い頂くために、日常の手入れが大切です。
定期の整備・保守・点検を実施してください。 - 点検時期はコンプレッサの使用状況、取扱方法などにより異なり一概には決めにくいものですが、一応の目安として下表に示します。
- 使用年数、運転時間のいずれか早い方を点検時期とし、整備間隔は繰り返しの時間です。
- 空気タンクが第二種圧力容器に該当するコンプレッサの場合は1年以内ごと1回、自主検査を行いその記録を3年間保存して下さい。
警告
点検・整備を実施しないで運転を継続した場合、重大な事故に至る場合がありますので、必ず点検整備を行ってください。
点検整備間隔は保証時間ではありません。表にあげた時間は標準的な使用の場合です。使用状態により下記点検時期は多少異なりますので、使用状態が過酷な場合は点検間隔を短くしてください。
参考資料
点検箇所 | 手順 | 点検事項 | 点検整備間隔 | 備 考 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
毎日 | 200H または 1ヶ月 |
1200H または 6ヶ月 |
2400H または 1年 |
4800H または 2年 |
|||||
油面計 | 油量点検・補給 | 点検・補給 | 〇 | ||||||
ドレン抜き | タンク内の ドレンの排出 |
排出 | 〇 | ||||||
本体 | 運転中異常音・ 異常振動 |
〇 | |||||||
制 御 装 置 |
エースコントローラ | 作動確認 | 作動確認 | 〇 | |||||
圧力スイッチ (パッケージ) |
作動確認 | 作動確認 | 〇 | ||||||
圧力スイッチ (汎用) |
作動確認 | 作動確認 | 〇 | ||||||
アンロードパイロット弁 | 作動確認 | 作動確認 | 〇 | ||||||
安全弁 | 漏れ確認 | 〇 | |||||||
圧力逃し弁 | 作動確認・ 漏れ確認、点検 |
〇 | 〇 | ||||||
圧力計 | 作動確認 | 〇 | |||||||
空気漏れ | 点検 | 〇 | |||||||
吸込ろ過器フィルタ | 清掃・交換 | 清掃・交換 | 〇 | ● | 適宜交換 | ||||
Vベルト | 傷んだ物は交換 | 交換・調整 | 〇 | 〇 | |||||
伸びている場合は 張り調整 |
〇 | 〇 | |||||||
潤滑油 | 潤滑油の交換 | 交換 | ● 初回のみ |
● | |||||
ボルト・ナット | 緩み点検・増締め | 〇 | |||||||
フェザー弁の漏れ | 圧力降下確認 | 〇 | 圧力上昇 時間を測定 |
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インタークーラ | 点検・清掃 | 点検・清掃 | 〇 | ||||||
ベルト車・モータプーリ | 緩み点検 | 点検 | 〇 | ||||||
オイルセンサ | 作動確認・ フロート清掃 |
〇 | |||||||
コンプレッサ全体 | 清掃・整備 | 〇 | |||||||
空気タンク | 清掃・ 破損の有無点検 |
〇 | 定期自主 点検・検査 |
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分 解 点 検 |
配管 | 内部に付着した 炭化物除去 |
〇 | ||||||
リング・シリンダ | 傷・ 磨耗状態の点検 |
〇 | リングは セットで交換 |
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フェーザー弁セット | 傷・炭化物点検 | 〇 | |||||||
アンローダピストン | 傷・磨耗状態、 Oリングの劣化 |
〇 | |||||||
各ピン軸受部・玉軸受 | 傷・磨耗状態、 回転状態の点検 |
〇 | |||||||
・〇印は、運転開始後あるいは部品交換からの時期です。●印は交換時期です。 ・分解点検は、購入先または最寄の明治指定サービス店に依頼してください。 ・フェザー弁セットの点検は圧力降下及び圧力上昇時間を測定し、基準値より時間がかかれば分解点検が必要です。 ・上記は参考資料です、点検・整備については製品付属の取扱説明書に基づいて実施して下さい。 |